『真太陽-マティダ-』収録曲解説[02]
下地暁本人によるベストアルバム『真太陽-マティダ-』収録曲解説[02]
「忘きなよ」 [M-04]
~アルバム「んきゃ~んじゅく」収録曲 1997年1月30日発売
1部の歌詞は沖縄民謡“てぃんさぐぬ花”からの歌詞の引用ですが、もともとは宮古の方言でした。教訓歌としての“てぃんさぐぬ花”の意味が素晴らしくレコーディング当日に差し替え、サビだけが宮古島の方言にしました。両親や故郷を思う気持ちは何処にいても同じなんですよね。
「ニーリ」 [M-05]
~アルバム「んきゃ~んじゅく」収録曲 1994年1月30日発売
ニーリは祈り、子どもの頃から歌は祈りだと思い歌っています。風や太陽がそのようにあるように、人も在るがままの姿が自然なのでは・・そう思っていた頃、宮古島は水問題で論争が起こっていました。ある日の午後宮古島空港から下地線に向って車を走らせると目に映る風景は与那覇湾でした。そこには在りのままの空を映した海が広がっていました。この宇宙に存在する全てのものはお互いを映す鏡に思えた瞬間でした。この歌はそっとおろされた歌なのかもしれません。
「太陽の歌」 [M-06]
~アルバム「龍宮の島」収録曲 2000年6月21日 BMGファンハウス発売
「んきゃ~んじゅく」のサビを活かした曲で、NHKの「みんなのうた」に起用された楽曲です。
何より嬉しかったのは、ふるさと宮古島に活動拠点を移してから採用されたこと。それぞれが持つ故郷の風土や気質、文化、またそこにしか無い故郷訛りやリズムなどを大切にしよう・・・そんな思いで書いた曲です。もともとあった楽曲を更に書き直す作業に苦労しましたが、宮古島発で全国に紹介していただいたことに心から感謝しています。
~明日に続く~
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