2007年05月18日

『真太陽-マティダ-』収録曲解説[03]

『真太陽-マティダ-』収録曲解説[03]


下地暁本人によるベストアルバム『真太陽-マティダ-』収録曲解説[03]

「あぐがぱな どぅすがぱな」 [M-07]
~アルバム「オトーリ」収録曲 1992年9月1日発売

「オトーリ」の席で必ずと言っていいほど出てくるのがこの言葉!。
里帰りした当時、地元の新聞に「どぅすがぱな あぐがぱな」そんなコーナーが目に飛び込んできました。
調べたところ、“仲間や友達の中でも大輪の如く目立っていること”その意味から(四季にもそれぞれ花が咲くように僕たちにもそれぞれ何か咲かすことの出来る心の花があるのでは…)そう思い出来たのがこの曲でした。
歌の響き的に「あぐがぱな どぅすがぱな」がいいので前後逆にしました。今ではその言い方が定番になり、また酒の銘柄にもなり、妙な心境です。


「オトーリソング」 [M-08]
~アルバム「オトーリ」収録曲 1992年9月1日発売

故郷の方言を次の世代に音楽を通して残していきたい…そんな思いを抱いた時に出来た曲です。
この歌は一般的にお酒の回し飲み的なとらえ方されましたが、僕の思いは人と人の繋がりを大切にしているお酒の飲み方(宮古島独特の習慣=オトーリ)を文化として伝えたく、それをお袋の古希祝いをモチーフに書きました。当初は5番まであり長かった為4番までの曲構成にしました。


「沖縄ブギウギ」 [M-09]
~アルバム「僕の島」収録曲 2004年3月30日発売

様々な時代を生き抜いてきた琉球(沖縄人)僕らが東京で暮らし始めた頃、沖縄の人にはアパートは貸さない。
居酒屋の入口には「宮古人、入店お断り」の立て札が掛けてあったりの時代でした。当時自分ではまともな会話をしているつもりが、なかなか思うように言葉が通じなかったりで・・・沖縄に生まれた事を悔やんだりもしました。ある意味それらを隠す為、直すためにあえて同郷の人とは付き合わない日々を過ごす中“自分は何者なんだろう?”何をしているんだろう?両親や故郷の事を強く意識し考えたことがあります。多くの事を学んだ、約15年間の東京での一人暮らしでした。

~明日に続く~


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Posted by Lagoon Music Co.Ltd. at 12:00 │下地暁からのメッセージ
この記事へのコメント
『沖縄ブギウギ』の解説を読みましたが、大変な時代もあったんですねぇ(--;)
Posted by ☆むぎわらのシ~サ~☆ at 2007年05月22日 09:06